泡沫投資家ノディの米国株入門

インフレに勝ちたい

ジャパン・ディスカウントにご用心。~出光の増資を見て感じたこと~

こんばんは。ノディでございます。

某日本の経済新聞の記事には時々

「S&P500など外国株に比べ指標面では日本株は割安で出遅れ感がある。」

などの言葉が書いてあります。本当に割安なんでしょうか。

 

f:id:hobogo-mila:20170720215914p:plain

 

出光興産が増資をします。

大株主である創業家からの差止め仮処分の申し立てが却下されたのでいよいよ合併が前進すると思われます。

縮小していくエネルギーセクターにあって、生き残りをかけて合併に臨む訳です。従業員とその家族が今後も食っていけるかどうかの瀬戸際にあるという危機感から動かされてきたと思いますが、それが上がりを決め込んだ(ように見えてしまう)資本家が横から企業風土であるとか、外国資本が嫌いだというような理由でケチつけられたらたまらないでしょう。

映画「海賊とよばれた男」 昨年劇場で観てきました。あくまでエンタメですがメジャー(巨大資本)対日本人という構図でしたね。

 

現経営陣は断腸の思いで増資の実行を決断した。

 

と信じたいのです。

しかし出光はしたたかに

  • 株主総会の直後
  • 調達資金の使途の半分以上を明言せず
  • 短期負債の返済にあてる。

といったことを突然決定しました。

既存株主をバカにしている対応としか感じません。

確実に既存株主にとってネガティブな情報を株主総会の議案に上げること無く発表。

株式市場から調達資金を負債の返済に使う。

これらは全て資本コストを上げる行動です。

せめて時間をかけて増資に対するコンセンサスをとっていれば情報開示面での誠実さはアピールできと思います。

今後国内外の投資家は出光株に対してかなり割り引いた値段をつけて、リスクに見合うような高いリターンを求めざるを得ません。

資本コストはなかなか表立って見えるものではないので「指標面では割安」な株が完成します。

 

出光に限らず日本企業は株主の存在を軽視する傾向にあり、業績不振に陥るとなんの躊躇いもなく配当金を減らしたり、株主総会や決算発表では堅調とされてきた事業が突然減損したりします。

東芝のように巨額の不正会計をしてまだ上場している会社も存在するなど日本市場は魑魅魍魎が跋扈しています。

無借金経営が良しとされ資本効率は下がり、投資家から預かったお金は銀行の当座預金口座に預けっぱなし、株主還元にも渋いとなればどれだけ利益を出していようが割安に決まっています。

マーケットは基本合理的です。調整局面で需給が崩れない限り市場参加者の合意形成が出来ています。割安に放っておかれている株には何かあります。「みんな気づいてないけど、なにこれ安い」などということはありえないと思った方が良いです。

 

ジャパン・ディスカウント(もしくは割引率のジャパン・プレミアム)にご用心。

↑ 今考えました。他で言っても通じませんのであしからず。

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

スポンサード